【注意】アクティブ・ラーニングを始めるときに陥りやすい4つのポイント

こんにちは! SN校内新聞編集部です。

アクティブ・ラーニングにまつわる話を聞くことは増えた……けれど、実際どのように授業に導入していくか、みなさんまだ手探りの状態ではないでしょうか? 

今回、30年間のキャリアのなかで以前から「主体的な学び」を実践してきたK先生に、アクティブ・ラーニングを導入するにあたって陥りやすい問題点を挙げていただきました。「小学校×アクティブ・ラーニング」の基本、全3回にわたってお送りします。

第1回は、アクティブ・ラーニングの基本部分なので、中学校と高校の先生も是非ご覧ください。アクティブ・ラーニングの意味をなんとなく理解したけど、まだ理解が追いついていないという方におすすめです。具体例や手法については第2回以降にお伝えさせていただきます。

2020年から本格的に始まるアクティブ・ラーニング

「アクティブ・ラーニング」という言葉をごく普通に耳にするようになって、5年くらいになるでしょうか? 

2020年から全面実施される文部科学省の学習指導要領では、育成すべき資質と能力が3つの柱で整理されています。ご存知かと思いますが、ちょっと定義を復習してみましょう。

  • 何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)
  • 知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)
  • どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)

アクティブ・ラーニングは、この3つの能力を育成することを期待されている学習方法です。

……でも、恐れることはありません! なにも、まったく新しいことをするわけではないんですから。

私自身これまでのキャリアのなかで、「子どもたちが主体的に考える授業」を進めてきました。もちろん、アクティブ・ラーニングという言葉が出始めるずっと前からです。

その内容とアクティブ・ラーニングは重なる部分も多く、学校では校内研修を担当させてもらっています。

その経験から、アクティブ・ラーニングを導入しようとする先生が陥りがちないくつかのポイントがわかってきました。今回は、この点についてお伝えしたいと思います。