こんにちは! SN校内新聞編集部です。
大学入試が新たな局面を迎える2020年に向けて、皆さんの学校では何か対策をしていますか? よく聞くのは、「変わるのは知っているけど、いきなり学校の体制を変えるのは難しい」という大きな声では言いづらい本音。変えるとしても、なるべく負担のないようにしたいですよね。
前回に引き続き、「プロジェクト化」によって進路指導の仕組みを変えた聖学院中学・高等学校に、その革新的なやり方を伺いました。かつては担任ひとりのマンパワーで乗り切っていた進路指導(多くの学校がそうではないでしょうか?)を、どんな切り口で変えたのでしょうか。
進路指導部長の生田先生、教えてください!
聖学院の「改革」連載第1回→なぜあの学校は前例主義から脱出できたのか? 鍵は「プロジェクト化」にあった
聖学院の「改革」連載第2回→職員会議も大改革! 回数削減&時間短縮のウラ側と、「ある取り組み」の効能
――2020年、約30年ぶりの大学入試改革が行われます。世間では様々な声があがっていますが、生田先生はどのように見ていますか?
時代とともに求められる能力が増えてきていると感じます。私はいま50代ですが、当時は進路指導なんてほとんどなく、模擬試験も受けていませんでした。それでも、共通一次テストと二次試験、私立であれば1回の入試さえ突破すれば大学に入学できました。
でも、今は違いますよね。推薦入試やAO入試、一般入試ですら何種類もあり、さらに2020年度には大改革。第一志望校に合格するためには、自分の学力を正確に把握し、戦略的に考えなければならない時代になりました。
――それに比例して、進路指導における教師の仕事も増えていますよね。聖学院ではどんなサポートをしているんですか?
生徒に合う学部・学科を調べ、生徒の実力を踏まえて、最適な入試方法を考えています。もちろんある程度は「自分で調べなさい」と言って宿題にしますが、聖学院は男子校。放っておいたら道草してしまう生徒が大勢いるんです(笑)。やっぱりある程度は教員の指導が必要なんですよね。
とはいっても、従来のように担任ひとりのマンパワーで約40人の生徒全員を指導するのは難しい状況です。そこで、先生が自分の得意分野をいかして生徒一人ひとりをしっかりと見守れるよう対策を考え、実施しました。
私が部長を務めている進路指導部が行った対策は、次の3つです。
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