こんにちは! SN校内新聞編集部です。
アクディブ・ラーニングの先行事例から学ぶシリーズ第2弾。前回は高校数学教師、I先生がアクティブ・ラーニングを導入した経緯や、実践のポイントを紹介しました。
今回は、アクティブ・ラーニング型授業を取り入れる工夫や成果、今後の展望を中心に伺います。
●高校数学アクティブラーニング1:【高校数学】アクティブ・ラーニング型の授業とは? 実践事例に学ぶ、深い学びの実現
私は、数学はアクティブ・ラーニングを取り入れやすい教科だと思っています。数学は、「問題を解く」ということが中心になる教科であり、解答方法が何通りもありますが答えは一つです。そのため、正解を導くために、多様なアプローチを協働しながら試す学習がしやすいのです。
とはいえ、生徒たちが最初からすんなりとアクティブ・ラーニング型の授業に馴染めるわけではありません。最近では、小中学校でグループ学習を経験してきている子も少なくありませんが、年度の始めには必ず「この授業では話し合いなどを積極的に行っていくので、その時は必ず協力してください」と約束事を伝えています。
教師の一人よがりで進めるのではなく、生徒とも共通認識を持つことが重要ではないかと思うのです。
1年次は、アクティブ・ラーニングに慣れる期間です。年初の約束事だけでなく、折に触れて繰り返しアクティブ・ラーニングの重要性を伝えています。先生方であればおわかりだと思いますが、どうしても行事が忙しくなる頃や長期休みを挟むタイミングなどはたるみがち。グループワークも形だけこなすのでは意味がありませんから、「教え合うことにどんな効果があるのか」などを伝え、実のある活動になるようにしています。
3年生では志望別にグループを編成して、アクティブ・ラーニングをすることが有効だと感じています。1人の力では解けない問題が増えてきますから、友達同士で学び合う意義を痛感しながら解かせます。
この時期の教師が注意すべきなのは、問題をいかに精選するかということ。生徒が背伸びして解けるような問題を選べるよう、入試問題研究は欠かせません。
これまでの取り組みで感じているアクティブ・ラーニングの効果は3つあります。
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