前編に続いて、後編ではどのように日々を乗り切っているのかの具体例を紹介していきます。
まずは連絡事項の抜け漏れを防ぐため、学級通信を利用しました。
ほぼ毎日発行し、連絡事項や指導したい内容を全て記すことで、時間と労力を省略しました。通信の作成にはある程度時間がかかりますが、個人情報を除けば家庭でも隙間を見つけて作れるうえに、生徒を通じて保護者も内容を見てくれるので、費用対効果が高かったです。
生徒達も、読めば済むことについてはそちらで理解してくれたうえ、クラスのライングループで内容をアップするなどして協力してくれました。
個別の対応については、生活日誌を提出することで、それぞれの悩みや生活、学習状況を報告してもらいました。こちらはコメントを書くと時間がかかるため、特に必要な事項以外はスタンプを押して目を通すにとどめたり、口頭で返事をしたりすることで対応しました。
個別に面談する必要があると感じた場合は、昼休みに弁当を持ってきてもらうことで放課後に持ち越さないようにしました。
定時に帰宅するため、様々な面で同僚にも協力してもらいました。教材研究や授業については、同じチームの先生や過去のデータから、資料やプリントデータを盗むことで時間を短縮しました。ゼロから作らずに済む分、教材研究に回す時間を確保することができました。
同じチームの先生がつくったデータをもらうことについては申し訳ない部分もありましたが、実際聞いてみると、指導内容やペースを揃えることができるので、テスト等のことを考えるとむしろありがたい、とのことでした。
担当教科が国語なので、個々人で進めると確かに後々共有が大変なので、結果としては良かったように思います。
部活動についても、部員に全て打ち明けて協力してもらいました。
具体的には目標設定と活動の監督です。「目指せ日本一!」のような実現不可能な話をせず、現状より少し上くらいの、実現可能性が高いラインに設定させることで、ブラック的に練習に打ち込むことがないようにしました。
また、実際に練習に最後まで付き合うと定時を超えるため、練習開始時に直接の指導と練習目標の具体化を行い、定時以降については部員に任せました。
負傷者が出た時のために、部員には保健室への連絡体制を徹底し、同じグラウンドで活動する部顧問と養護教諭にフォローをお願いしました。これらの先生たちには、「ケガが起きた時は、どの道全員で対応するんだから大して変わらないよ」と快く協力してもらえたので、ありがたかったです。
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