志望校選択の幅を“全国レベル”に広げる進路指導の方法

こんにちは!SN校内新聞編集部です。

高校生の進路指導についてS先生にお話を伺うシリーズ。前回は、2年生後半からスムーズに受験モードに切り替えるための考え方をお話いただきました。今回は、生徒に大学をリアルに感じてもらい、全国の難関大学も志望校として視野に入れてもらうためにS先生が行なった取り組みを紹介します。

“大学のリアル”を知ってもらうため、東北大学訪問

—生徒を受験に向かわせるために重視していることはどんなことですか?

教師としては、生徒が望む第一志望校にこだわり続けてもらいたいと思います。ところが、受験が近づくにつれ、自ら志望校のレベルを下げる生徒も出てきます。これは悩ましい問題です。そこで、当校では志を高く維持させるために、“大学のリアル”を知ってもらう場を設けています

—大学を身近に感じてもらうような仕掛けをしているのでしょうか?

はい、その通りです。私が注目したのは、東北大学でした。リサーチしたところ、東北大学は科研費といわれる、大学の研究活動に使える予算が多く、設備や環境などが充実し、日本最先端の研究者が所属しています。そこで、理系の生徒にぜひ勧めたいと考えました。

—東北大学の良さはわかる気がしますが、関東の高校としては都内を目指させようという傾向が強くなるものではないですか?