【小学校英語】使える英語を身につけさせる3つの指導ポイント

こんにちは! SN校内新聞編集部です。

先生方が学生時代には、どんな英語教育を受けてきたでしょうか? 一文一文訳読し、単語や発音記号を丸暗記する。そんな声が聞こえてきそうです。今、英語教育は大きく見直されています。2020年小学校英語必修化に向けて、大学で英語教育を学び始めたA先生に指導のポイントについて聞きました。

指導ポイント① 文法丸暗記はNG! 児童に気づかせる英語指導

小学校英語1:2020年教科化に向けた指導力アップへの道

中学生や高校生の頃、どのような英語学習をしていましたか?

私は、訳読法といって教科書に載っている英文を和訳し、先生が教える新出単語や文法を丸暗記するような勉強をしていました。おそらく同じような学び方をしてきた先生方が多いのではないかと思いますが、こうした外国語学習は見直されつつあります。

私は小学校の現職教員ですが、母校の国立大学で英語の中学校教員免許取得を目指して勉強しています(詳細は、連載第1回目を参照)。

その勉強の中で、近年、よりコミュニケーション場面を意識した英語学習が重視されるようになっていると知りました。これはCEFR(セファール)という国際的な外国語評価基準に基づいて到達度を設定しようという流れに則ってもいます。

例えば、日常生活の具体的な場面で「〜という表現ができる」など、より実用的な英語の力を測るようになったのです。

こんなお話をすると、会話ばかりの英語学習をすればよいのかと思われがちです。しかし、会話だけの英語学習では、正確な文法が身につかないのではないかという懸念も出ています。調査では、文法を抑えていなければ、ある一定のレベルに達すると、語学力の成長が頭打ちになってしまうという結果も出ています。

そこで近年注目されているのが、「フォーカス・オン・フォーム(Focus on Form)」という指導法です。