こんにちは! SN校内新聞編集部です。
突然ですがみなさん、教員の長時間労働を「仕方のないこと」だと思っていませんか? 今回お話をうかがったT先生は、残業ざんまいだった時代を経て、自ら編みだした時短術によってほぼ「残業ゼロ」を実現しているんだそうです。
どうすれば長時間労働から脱し、自分の時間を取り戻すことができるのでしょうか。「時短」のヒント、全3回にわたってお送りします!
今回は私が実践している、ほかの先生からも評判がいい時短術を紹介させていただければと思います。
「残業したい!」
……と思っているわけではないのに、どうしても放課後、学校に残ってしまう。そんな先生、多いんじゃないでしょうか。
わかります、私も昔はそうでした。子どもたちのことを思うと、やってあげたいことはたくさんある。でも、そうすると自分の時間はどんどんなくなってしまう——。教員の仕事って、こだわろうと思えば際限なく膨らんでしまいますよね。
そもそも私が時短を意識しだしたのは、初任校の同僚(教員夫婦)に子どもが生まれたときです。そのご夫婦は共働きにもかかわらず、旦那さんは変わらずいつも遅くまで残業していて……。
そのとき、「子どもができたからといって、それまで残業して終わらせていた仕事を切り上げるのはむずかしいんだな。若いうちから早く帰る習慣をつけておかないと」と、時短を模索し始めたんですね。
「時短」と聞くとサボりの印象を持たれる方もいるかもしれませんが、「時短=サボり」ではないし、「長時間労働=子どものため」でもありません。
時短を試すなかでわかってきたことですが、自分の時間を増やすことは生徒のためにもなります。
本を読んだり映画を見たりといったインプットは自分を豊かにしてくれるし、趣味に勤しむのも、家族と過ごすのも、ニュースを見ることも、余裕が生まれたり視野が広くなったりするでしょう? 決して「自分のため」だけじゃないんです。
そこから試行錯誤するなかでわかってきたのは、大切なのは仕事を引き算で考えるということ。つまり、いつ/なにを「しないか」を決めることです。
同僚夫婦の姿を見て時短を志した私は、まず「いったいなにが残業の原因なんだろう?」と夜遅くまで残っている先生たちの仕事を観察してみました。すると、多くの先生が「3大放課後仕事」に取りかかっていることがわかったんですね。その「3大放課後仕事」とはなにかと言うと……。
「ああ、わかるわかる!」という方が多いのではないでしょうか?
この3大仕事を放課後にしない……つまり「勤務時間内でやりきる」と決めるだけで、残業時間を大幅にカットすることができるんじゃないか? 私はそう仮説を立て、時短にトライしはじめました。そして結果的に、それは大正解だったんです。
今回は、私が編み出した「テストの丸つけを放課後にしない技術」をお伝えしたいと思います。
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