居眠りしている生徒はたたき起こす?それともほっとく?

こんにちは!SN校内新聞です。

本日から始まりますシリーズ学校の禁止。言わずもがなの学校での禁止事項、それを犯してしまった生徒への対応や、そもそも本当に禁止なの?をみんなで問い直していくコーナーです。

記念すべき第一回のテーマは「寝る」

皆さんは学生時代、授業中に寝てしまったことはありますか?まさかないとは言わせませんよー(本当になかったらすみません)。私ももちろん寝てしまったことは何度もありまして、今思うと先生方の気も知らずにのん気なものでした。

弊社社員にも訊いてみましたが、皆さんなかなか睡眠学習が捗っていたようです…。SENSEINOTEは先生を支えるサービスなのに、大丈夫かしら?!(苦笑)

まあ過去のことはともかくとして、今、みなさんは授業中に、目の前であまりに堂々と寝ている生徒さんがいたらどうしていますか?

授業が始まって10分あまり、先生が説明しながら長々と板書してから振り返ると、あらら、もう寝てる…。

教科書の角で軽く小突いて、「ほら、授業中だよ」

そう言って先生が起こすと、彼らなりの弁明や反論が垂涎の代わりに口角からこぼれ落ちます。

彼(彼女)らの言い分別に整理してみました!

 

疲れている系

「すいません、昨晩、夜中まで勉強してて」

「昨日、部活の試合だったんすよ」

「朝までyoutubeみてました」

うーん、あんまり授業中寝てるのを良いとは言いたくないけど、どうしても疲れているのなら仕方ない…のかな。授業よりも大切なやりたいことがあるっていうなら、こっそり応援します

でも朝までyoutubeはダメですよ。え、将来ミュージシャンになりたいからyoutubeでギターの教則動画を見てた?なら、しょうがないかな。私だったらそっと見逃す、でしょうか。

嫌い、苦手系

「ごめんなさい、数字見てると眠くなるんです」

まあ、嫌いだったり苦手だったりする教科は誰にでもあるだろうけど、あんまり堂々と寝られたら、先生も人間、傷つくと思います。でも、授業は先生のためじゃなくて生徒さんのためのもの、先生に気をつかって起きていろというのも変な話です。

ある程度努力してどうしてもわからない、好きになれないのなら、寝てるのもやむなしかも。学習障害等の可能性もありますし。

私だったら、可能であれば補修などでフォローし、どうしてもダメならもうおやすみ、と言います。

ダメだし系

「先生の授業、正直分かり辛くて」

うう、これは辛い…。それなら誰も寝られないくらい面白い授業にしてやる!みたいに奮起できる先生ならいいのですが、繊細な先生だったらどうでしょう。もう私の至らなさのせいだから、寝ていていいよ、ってなってしまって、毅然とした対応ができなくなりそう。事実そうだったのなら仕方ない部分もありますが。

一方で、生徒さんの方のリテラシーの問題も気になります。いくら良い授業をしても、その価値をわかってくれる生徒さんがいないと。本当に良くない授業っていうのもあるとは思いますが、私が一番好きだった先生の授業では半分以上寝ていました。私が天の邪鬼だっただけかもですが。

私だったら、うーん、質を落とすくらいならわかる人だけわかればいいと開き直ってしまうかも。わからない側の生徒に迎合しすぎるのも良くない気がします。

必要ない系

「受験で必要なくなったんで」

人生はずっと取捨選択。必要なくなったものにはリソースを使わないというのは一見合理的です。でも、若い学生が本当にその勉強が今後の自分の人生に必要ないと判断ができるほど成熟しているのかは疑問です。

義務教育で嫌々学んだことが、のちにすごく役に立ったり、ずっと先に興味を持つきっかけになったりすることもありますよね。

私だったら、眠いだろうし気持ちはわかるけど、いつか何かの役に立つかもよ、くらいは言うかもしれません。

その他障碍等

また、病気や障碍などの理由で眠ってしまう生徒さん、例えば、ADHDなどの症状を安定させるための薬の副作用より、眠気を催してしまうなどもあるようです。心穏やかに授業が受けられるための薬で授業が受けられなくなってしまうなんて、本末転倒な気もしますが、とはいえこれはどうしようもない気もします…。

同じような寝姿でも、その心持ちは結構違っているものですね。とにかく手当たり次第起こせば善!という感じではなさそう。素人の意見ですが、私としては基本放置でいいのかなと思いました。

居眠りよりたちが悪いのは…

さて、Twitterを覗いていたら、こんな呟きがありました。

 

おお、労働法の権威の石川先生、睡眠には寛容だったのですね。

確かに私の恩師も「寝るのは個人の自由だが、おしゃべりは周りの人の勉強の邪魔になるから止めなさい」と仰っていました。

つまり、私語は人の迷惑になるから悪で、睡眠は自己責任だから干渉はしないという考えですね。とても合理的だし、よくわかります。

しかし、ある程度学校教育によって教養を身につけたり世俗化されたりしていないと、数年後にどうしようもなく困ってしまうというのまた事実です。そう考えてみると、わざわざ起こしてくれる先生の方が優しい先生とも考えられます。もちろん目の前で寝られるのは気分悪いからというのも少なからずあるかもしれませんが。

一方で某国語の先生はとても怖くて、誰もその先生の立つ教壇の前で寝ることなんてできませんでしたが、授業は面白くとても有意義な時間でした。恐怖政治ではありましたが、そのおかげでみんな眠らずに済み、機会の損失を避けることが出来ていました。

授業以外の時間、相談などで職員室を訪ねた際は本当に優しい先生だったので、きっとそれが先生の本心だったのでしょう。

皆さんはどう思われましたか?あくまで一例ですので、異論反論あると思います。宜しければ、様々なご意見をこの記事のコメント欄でお待ちしております。

答えの出る問題ではありませんので、間違った意見というのはありません。是非お気軽にコメント下さい。

良い議論の場となれば幸いです!